静岡市立大川小中学校の7、8年生の8人が、6月24日に、同校の校庭でJA静岡市藁科(わらしな)営農経済センターや地元茶生産者の協力で茶を挿し木しました。
同市葵区大川地区は、本山茶の茶祖で鎌倉時代の名僧・聖一国師の生誕地です。由緒ある地元の特産物に触れ、茶の歴史や知識について理解を深めるため、2009年から行っています。
親木には同小中学校が管理している聖一国師生家由来の茶の木を使いました。同JA職員が挿し木に適した枝の長さや葉の数、挿しこむ深さを説明しました。
生徒たちは自ら切り取った枝を調節し、88本の枝を丁寧に紙ポットに挿していきました。
今後は生徒がかん水や寒冷しゃ被覆など管理をし、8年生が来年5月の修学旅行で、聖一国師が開山した京都市の東福寺境内に、大川地区の土と共に植樹します。
生徒は「小学校の時からお茶や聖一国師について勉強してきた。来年の修学旅行に向けて楽しみと責任を感じる。頑張って育てたい」と意気込みました。