ＪＡ富士宮芝川支店の金融窓口担当の片岡優さんは、特殊詐欺の未然防止に貢献したとして１２月下旬、友人とともに富士警察署の鈴木雅士署長から表彰を受けました。
　片岡さんら２人は１２月中旬、静岡県富士市内のコンビニエンスストアのＡＴＭで操作に戸惑っていた８０代男性に、操作方法を尋ねられました。男性は１００万円を出金しようとしており、男性は「会社の大事な書類の郵送先を間違えてしまったと息子から電話があった。弁償しなければ大変なことになる」と話しました。
　息子を名乗るものから何度も催促の電話があったことから、片岡さんらは男性に「詐欺の疑いがある」と説得し、鷹岡交番まで同行したことで詐欺被害を未然に防止しました。事実確認すると息子を装った自宅での現金受け取り型詐欺だったことが分かりました。
　片岡職員は「日頃の金融業務においてさまざまな特殊詐欺について研修を受けていたので、話を聞くなかで詐欺ではないかと思った。男性の不安をあおらないようていねいに話を聞き、説得することを心がけた」と話しました。