静岡県のJAのめざす姿
静岡県JAの考え
静岡県JAの目指すところは昔から変わりありません。組合員・地域の期待に応えるため、農業を主軸とした協同組合になるため、時代の変化にともない常に様々な取組みを行っています。
「本県JAグループのめざす姿」
平成6年11月の第43回県農協大会で、本県JAグループの「めざす姿」を決定しました。組合員・地域の期待に応えるJAグループの使命を、長期的な視点にたってイメージ化したものであり、役職員の行動規範です。
この「めざす姿」に示されている内容は、〝農業〟協同組合であるJAにとって普遍的なものです。役職員はこの「めざす姿」の実現に向け取組んでいます。
本県JAグループのめざす姿
わたしたち静岡県のJAグループは、
- 農の豊かさを次世代に伝えます。
- 暮らしの豊かさを組合員・地域住民に提供します。
- 心の豊かさを地域とともに育みます。
本県JAグループの「10年後の現実像」
令和元年12月、第52回県農協大会で新たな長期ビジョンとして「10年後の現実像~事業・経営を創造し、農業の未来を切り拓く協同組合~」を掲げました。「10年後の現実像」は単なる願望でなく、10年後に必ずJAとして成し遂げていなければならない「なっている状態(あるべき状態)」と定義しました。
10年後の現実像 ~事業・経営を想像し、農業の未来を切り拓く協同組合~
「事業・経営を創造し」は、事業環境の変化等により経営収支の悪化が見込まれる中で、JAが安定した事業運営を行うため、環境変化に対応した事業モデルの転換や合理化を含めた大胆な経営戦略の構築など現状の延長線でない、事業・経営の新たなステージの創造に取り組む10年を意味しています。
「農業の未来を切り拓く」は、JAの原点である「農業振興」に今まで以上の真剣さと危機感を持って取り組む姿を表しています。組合員や地域住民、国家や社会にとってなくてはならない生命維持産業である「農業」を将来に渡って維持・発展していくため、絶えず「農業の未来」を考え、行動し、新たな農業のあり方を創り、切り拓き続けているJAであるために、「農業の未来を切り拓く協同組合」としました。
JA静岡2か年計画 ~組合員とともに創造“農業と協同の未来”~
令和4年12月3日、本県JAグループは第53回県農協大会を開催し、「JA静岡2か年計画~組合員とともに創造“農業と協同の未来”~(令和5年度~6年度)」を策定しました。
次期2か年は、「10年後の現実像」の2期目として、1期目の取組みを着実にステップアップさせ、新たな環境変化にも対応しながら、3期目へつないでいくことが求められます。
「組合員とともに創造」は、組合員との対話の徹底、コア組合員との関係強化等、正・准組合員の思いを受けとめて、組合員とともに未来を創造していくことを表現しています。
「農業と協同の未来」は、「10年後の現実像」の重点課題である「農業の飛躍的な生産拡大」と「経営環境に対応した事業・経営の転換」に引続き向き合い、持続可能な農業とJA経営の実現に向けて取り組んでいくことを表しました。
長引くコロナ禍や自然災害の激甚化、生産資材の高騰、組合員の高齢化や人口減少など、農業やJA経営を取り巻く環境変化に対応し、地域社会になくてはならない存在であり続けるために、JAの原点である農業振興と、環境変化に対応した経営基盤の確立にJAグループの総力を挙げて取り組みます。
持続可能な農業の実現に向けた生産基盤の強化
基本目標1 産地の維持・拡大に向けて農業振興を強化します
・生産部会の「めざす将来像」の実現を通じた農業所得の向上
・産地とJAを支える担い手の育成・確保
・生産拡大を支える労働力確保支援
・再生産価格の確保に向けた販売機能強化
基本目標2 農家組合員の農業経営を強力に後押しします
・多様化・高度化する農業経営に応える営農指導体制の構築
・持続可能な農業の実現に向けた農政活動の実施
・農業分野における金融仲介機能(農業メインバンク機能)の発揮
「不断の自己改革」の実践を支える経営基盤の確立・強化
基本目標3 持続可能な経営基盤を確立・強化します。
・部門別損益管理の徹底による効率的な事業運営体制の構築
・健全経営のための内部統制の確立
基本目標4 新時代に対応した総合事業改革を行います
・収支均衡に向けた農業関連事業の実践
・経営環境に対応した信用事業改革
・経営環境に対応した共済事業改革
・協同組合を支える組合員の健康増進
JA運営の好循環に向けた組織基盤の強化
基本目標5 組合員との関係強化と人づくりに取り組みます
・対話を通じた組合員との関係構築と組織基盤強化
・協同組合としての役割を発揮する役職員づくり
・JAの組織・事業・経営を支える組合員学習活動の強化
・「食」「農」「JA」への理解促進に向けた広報活動の強化