静岡県のJA

JAみっかび コロナ禍で帰国困難な外国人を雇用

 JAみっかびはコロナ禍で帰国が困難となった、「特定活動」の在留資格を持つベトナム人2人を4か月の短期派遣の形で、雇用しています。11月中に2人加え4人雇用する予定です。JA静岡中央会が8月に、人材派遣会社のワークマネジメントと連携協定を結んで作り上げた、「特定技能」資格を持つ外国人の短期雇用の仕組みを活用した初の事例です。
 浜松市北区の同JA柑橘(かんきつ)選果場で、2月末まで温州ミカンの選別作業に従事します。住居はJA側が用意しました。今後、温州ミカンの収穫労力として、農家の雇用に発展することを、期待しています。
 雇用する4人は、3年間の技能実習を修了していて、最年少のルオン・ティ・ハン(28)さんは電子部品の検品に従事していましたが、帰国が困難となり、暫定措置である「特定活動」の在留資格を取得しました。
 ルオンさんは「仕事や暮らしのことも教えてもらい安心している。頑張って業務に励みたい」と話しています。
 JAみっかびの井口義朗組合長は「農家の労働力不足は避けられない、まず農協が試験的に雇用してノウハウを蓄積し、農業の人手不足の解消につなげたい」と期待をふくらませています。